自分たちの好みを活かしたかっこいい家を、
楽しみながらつくることができました。

大好きな物に囲まれた暮らしが気に入っています!

Profile

共に、海と縁が深いお仕事を生業にした家に生まれ、海に近い生活を送ってこられたA様ご夫婦。家を持つなら大好きな海に近い場所、と決めていたそうです。当初は新築を検討されていましたが、偶然にも条件ぴったりの中古戸建を見つけたことからリノベーションで家を持とう、と方向転換されました。海を感じるインテリアやレトロな物がお好きなお二人の家づくりのこだわりをお聞きします。

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Interview

──A様、本日は宜しくお願いいたします。 A様はこの建物を中古で購入されてフルリノベーションをされたわけですが、きっかけは何だったんですか?

ご主人様 最初は「家を買おう!」くらいの漠然とした感じで、新築戸建の建売りからマンションなど色々見ていました。実際に見てみると建売りやマンションはあまり面白くなさそうだなという感じだったので、思い切って注文で新築を建てようと考えはじめました。 そのときecomoさんの記事などを見ていて一回行ってみようということになり、担当の上田さんと出会って、土地を探しました。

──新築の場合は土地探しからですからね。

値段なども含めてなかなかいい土地が見つからなかったんです。

──ロケーションなども大事ですしね。

ご主人様 はい。そうしていたときに実家の近所の駅に行ったら、たまたまこの中古物件のビラを配っていて、「海が見える」と一言書いてあったんです。一回見に行ってみようと来てみたら、もう、どんぴしゃで、ロケーションがすごく良かったんです。

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──駅も近いですね

ご主人様 はい。見に行ったときにちょうど売主さんがいらっしゃって、いろいろお話しを聞かせていただきました。この家は注文で建てられていて、どういう風に造って住んでいたかなどを伺いました。 僕らが気に入ったのは、螺旋階段を上がって2階のベランダからも家に入ることができるんですが、お子さんが帰ってくると必ずここから出入りしているというお話しで、家族のコミュニケーションを大事にされていて、「こういうところいいな」と思いました。

──ecomoを探されたのはホームページからですか?

奥様 いえ、そもそもは元町の「ecomoベーカリーカフェ」のプレオープンのイベントのときです。代表の中堀さんがパンを配っていて、美味しいパンをもらいました。 お店にジュースのコールドプレスジューサーがあって、これ横浜で珍しいですよね、と話していたら、ecomoさんは建築会社さんで新築もリフォームもやっておられると。 その時はプレオープンだったので、お店の中には入れなかったのですが、オープン後に、お店に伺ったら、すごく居心地が良い空間で。
主人と「ここを作っているところだったら行ってみようか」という流れで藤沢のecomoに行ってみました。

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──それで設計の上田に出会ったんですね! ecomo以外でも検討されていた会社はありましたか?

奥様 いろいろ建築会社さんを見ていた中で、もう1件気になっていた会社はあったんです。そこも環境に優しい自然素材で家造りを、という会社だったのですが、予算やテイストが合わなくて……。

ご主人様 その会社は、すごく硬派で自然素材も床材はこれ、カラーはこれ、と決まっているところでした。

──自由度が無かったんですね。

奥様 美術館にもなりそうなおしゃれな雰囲気で、確かに素敵だとは思ったんですけど、遊びがないねっていう話しになって、私たちが住んで好きに変えていけたりするおもしろさの余地がないかなって。

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ご主人様 室内は必ず珪藻土だったり漆喰だったり決まっていて。デザインの幅って考えたときにecomoさんのほうがいろいろやれるかなって思いました。
それから、上田さんと話してみてこれだけ論理的に説明してくれる人って初めてだなと思ったんです。 家を建てるときの風通しがどうだとか、断熱の仕組みがどうだとか、すごくロジカルにしゃべってくれて分かりやすかったので、この人だったら安心して一緒にやれるかなと思ったところが大きなポイントでした。

上田 ありがとうございます。でも、この距離で聞くのは照れる(笑)‼

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奥様 上田さんは家造りを一緒に楽しんでくれる人だなって思いました。 一生に一度の買い物だったら一緒にそういう人とワイワイやったほうが絶対楽しいっていう感じです。

上田 僕はあんまりカチカチっていうキャラクターでもないですからね。

ご主人様 建売の物件を30分くらい見ていると具合が悪くなっちゃうっていうのも結構多かったんです。

奥様 物件によっては5分で頭が痛くなっちゃって。

──打ち合わせしなくてはいけない内容ってものすごい量だったと思うんですが、いかがでしたか。

ご主人様 面白かったし楽しかったです。なんかふわふわしたイメージだけ持ってて、あとは上田さんに!ということが多かったです。

上田 こういうの好きなのかなというか、絵が浮かぶというかテイストが分かるから、こちらもこういうのどうですかとか提案しやすかったです。 ふわっと投げてくれたものに対して、こういうの好きでしょとか。

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奥様 逆に私たちも「これ上田さんに見せたら、おっ‼て言うよね」と、楽しみながら二人でパーツなどを探していました。 その楽しみがあったから、打ち合わせというよりも文化祭の企画かなんかをワイワイやってる感じで。本当に楽しみながらの打ち合わせでした。

ご主人様 京都旅行で気に入ったところを写真に撮って、「こんな感じ。かっこいい」というのを一言だけ添えて上田さんにメールで送ったりしました。

上田 結構いただきましたよね。

奥様 旅行中、気に入ったものを見ると、これは上田さんに送らないといけないって。

──そうして出会ったものがお家に反映された部分とかあるんですか。

上田 具体的に、「あの写真どおり」というよりは、お好みのテイストをおさえた上で「あ、もしかするとこういうところが好きなのかな」という部分を反映させていただきました。

奥様 光とか影の配分などは、京都旅行でいろんな建物を見ていいなと思ったところから結構来ている気がします。

ご主人様 昔の建物をリノベーションしてカフェにしてたところがあって、すごく格好良くってそういう雰囲気いいなと写真を送りました。

奥様 障子などの感じは京都旅行で見て、これ入れたいねって言ってたのは結構あるかもしれません。

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──できあがったものをご覧になっていかがでしたか。

ご主人様 できあがりもそうなんですが、工事中から現場の中を細かく見させていただいて、ここで打ち合わせをしました。それも含めてワイワイ文化祭みたいだったなと。

奥様 だから、全部できあがってここを見たときは「すごい!」とかよりも、既になじんじゃってたという感じです。

ご主人様 引っ越してきて荷物を広げて、その晩にお酒を飲みながら「なんか違和感ないよね」っていう感じでした。

奥様 それが一番の感動でした。

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上田 これは新築とかだとできないやり方ですよね。ある程度『枠』があったので、 僕とお施主様とが同じ感覚で空間の広がりを見られていたじゃないですか。 こういうサイズ感だというのが同じものを見て共有できたのは、リノベーションならではですよね。

ご主人様 リノベーションならではの制約はいろいろあったので、その制約をどうクリアするかというのは一緒に考えていただきました。 選択肢をいろいろ出していただいて、その選択肢の中からああしよう、こうしようと考えるのが結構面白かったです。 天井やロフトの構造なども職人さんや大工さんからもいろいろ意見を出してもらいました。結果的に高さもとれてよかったです。

上田 キッチンは元々このお家についていたものに手を加えたんです。

ご主人様 売主さんが使っていたものをたくさん再利用させていただいてます。

奥様 オーブンなども替えたばかりで新しいという話をお聞きして、ちょうどコンベクションオーブンがほしかったので、「いただいていいですか」とお聞きしたら、「どうぞどうぞ」と。

ご主人様 テーブルやピアノも実は売主さんからいただきました。

奥様 家具などは売り主さんの思い出が残っていたりしそうなものをいただいいたので、大事に次に伝えていければいいなという思いがあります。奥様のお嫁入り道具のタンス、お子様が弾いているのを聞くのが好きだったんだろうなというピアノなど、捨てちゃうのは思い出も捨ててしまうみたいで悲しいですしね。

──いろんな思いがつまったお家になりましたね。A様、いろいろとお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

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