ときどき大家族。家族をまとめる二世帯住宅(鎌倉市/M様邸)

2_800

平日はそれぞれ家族単位の暮らし。休日は若ファミリーも一緒の大家族。
プレイベートとパブリックを分けることで、心地良い距離感が生まれた。

不安でもあった二世帯。今では居心地良く

「古くなった家をリフォームしてのんびり二人で過ごそうと思っていたんです。しかし息子夫婦の希望もあって二世帯を考え始めたんですよね。知多区にすんでいてしょっちゅう遊びに来ていたので一緒に過ごす時間は多かったんですけど、でもねぇ、一つ屋根の下で生活するとなるとそんな簡単なものではないだろうと心配になりましてね」と話すのは奥さま、つまりお姑さんだ。

息子たち夫婦から、しかもお嫁さんも希望する形で「一緒に暮らそう」と言って貰えるのは本当にありがたいこと。しかし、良好な関係であるほど、一緒に暮らすことの怖さがよぎるというのだ。そこに現代の問題点をみる。

しかし、親世帯がリフォームを考えていた時期に子世帯は新築を検討していたという状況に任せ、大家族というライフスタイルを決意することになる。
生活パターンの違う二つの家族には、ある程度の距離感が必要と思い、キッチンやリビング、お風呂も各世帯で分けた。しかし玄関は一緒。生活空間は1階と2階に分けても「誰が出かけて誰が帰ってきたか。それも分からないようじゃ一緒に住む意味ないって嫁に怒られましてね(笑)」とどこか嬉しそうに笑うのはお姑さん。

大家族で仲良く住むといった理想的な二世帯ライフ。お姑さんの心配には及ばない、賑やかで幸せな日常が訪れているようだ。

親世帯と暮らす。それが本来の姿

平日の夕食は2階の子世帯で、休日の夕食は1階の親世帯で。このルールは暮らし始めてすぐに決まったようだ。「少しの料だと作り甲斐が無いですし、みんないっしょだと子どもたちもよく食べるんですよ」と、お嫁さん。家事や子育ての面でも、親世帯と一緒に暮らすことの利点はあるよう。

さらに、親世帯と暮らすことで自分の時間は作れるとも言う。「子供たちは『おばあちゃん家に行ってくる』といって1階に行くので、料理に集中できたり、買い物に出かけられたりします。週末は1階でご飯を作ってくれるので家事から離れることもでき、とてもありがたいです」。

家づくりでは、嫁の希望を叶える形で、お舅さんが選んだecomoに任せた。自然素材を使った家づくりに定評があるほか、食や衣類など暮らし全体をプロデュースしていることで、地元では評判だ。「素材の良さもさることながら、中堀社長の人柄にも惚れ込みましてね」とはお舅さん。社長自らが担当し、職人の視点で提案してくれる。

「子供が小さいのでおもちゃなどがたくさんあるんです。それをしっかり収納できるようなダイニング下に蔵を造ってくれたり、素人では考えつかないアイデアを提案してくださいました」と喜ぶお嫁さん。家づくりでは、施主と施工の信頼関係が何より大事だと思わされる。小さな二人の男の子たちが中堀社長に絡みつく姿でも納得だ。

[ Index ]