№6 造作建具を再考する

建具とは、開口部に取り付く開閉できる機能を持った仕切りのことです。

ドアとか戸・ふすまなどの総称です。

昔は、建具屋さんや大工さんがその家に合わせて手仕事で設置していましたが、

現在は国内外の建材メーカーの建具を取り付けることが多いです。

ecomoでは、メーカーの建具も取り揃えておりますが、

その空間にふさわしい世界で一つの造作建具が欲しいというニーズにも、

もちろんお応えしております。

 

たかがドアでしょ

と思う人が多いと思いますが、

 

わたしはなかなか見過ごすことができず、

熱くなってしまうのです。

 

壁と同化するように存在を消したい時もあれば、

 

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空間の顔となるようなものにしたい時もあったり

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風景・場面によって役割が変わります。

 

 

さらに建具は意匠的な側面だけではなく

開いたり閉じたりしなければ全く意味がないので

その機能を成立させるために

計画段階においても随所に細かい知識が必要となります。

 

 

施工においても、木造住宅は長年使用すると、

建物自体も目に見えない反りや膨れが発生する点を

考慮しながら確かな技術で慎重に行わないと、成立しません。

 

そのすべてに

答えのないパズルを解くような

興味のない方には理解しがたい

ロマンを感じてしまうのです。

 

小村