坪単価は参考にならない!?見積もりについて。

全国の建築会社を周る社長が住宅の見積もりについてお話しします!

ecomo(注文住宅)とlog build(現場管理システム)の社長である中堀が全国の200社以上の建築会社さんとやりとりをしてきました。理想のお家づくりにお金の計算は付き物です。皆さんが気になる「見積もり」についてお話ししていきます。

坪単価とは?

家を建てたいと思ったとき、「坪単価」という言葉を目にしたことはありませんか?
坪単価とは、1坪(約3.3㎡)あたりの建築費用のことを指します。例えば、延べ床面積が30坪のお家で、坪単価が70万円なら、建物本体の価格は約2,100万円になります。と思いますよね!!
問題なのはこの坪単価に何が含まれているかです。ほとんどの場合「諸経費」というものが入っていません。

諸経費とは?

諸経費は大きく分けて3つあります。

絶対にかかる費用

これは土地の大きさは関係なくかかる費用です。
①敷地調査費(境界、高低差、水道、ガス、下水道、建蔽率、容積率、高さ制限等の確認)
②仮設費用(工事中のトイレ、ゴミ箱など)
③草刈り
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土地によってかかる費用
①解体費用(古家付きの物件の場合)
②地盤改良

絶対にかかる費用だけでも300万円はかかります。
解体がある場合は木造住宅で150~200万円はかかります。

会社さんによっては坪単価を安く見せて諸経費で500~700万円なんてこともあるので、坪単価だけで計算するのは注意が必要ですよ!

 

外構工事

神奈川県や東京都の外構費は最小限にしてほとんどかからない場合もあります!
首都圏エリアでは3階建てなどでそもそも土地が余っていないことが多いです。
お庭がない場合でも最低限かかるのは…
表札やポストは皆さん付けますよね?最近は名前を書きたくないから番地だけなんて方もいらっしゃいます!
私たちも外構のご提案は慎重になります。なぜならインテリアよりも簡単に費用が上がってしまうからです。

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車を1台置くためにコンクリートを打つだけでも40万円くらいはかかってきます。
車庫と少し植栽をしたい♪という方は200万円は考えていてください!木をたくさん植えて石やフェンスとなると1000万はすぐに超えてしまいます。
綺麗なお庭づくりをしたい方はある程度費用を確保しておくのがおすすめです!

 

許認可

BELS、長期優良住宅、風致地区、埋蔵文化財、フラット35など。
国からの補助金をもらうために長期優良住宅にしたり、神奈川県だと鎌倉エリアのように歴史的に有名な土地だと、地中の検査が必要だったり、高級住宅街などには景観に制限があったりもします。

 

坪単価を参考にしないでください

雑誌や住宅系サイトの契約書には「建物のみの費用を記載してください」と言われています。そうしないと首都圏では純粋な建物だけの費用が分かりません。神奈川県は全国的に見ても特殊な土地です。横浜のような都市部、歴史的な土地の鎌倉エリア、海が近い湘南エリア、雪も積もる箱根エリア。土地が小さくて工事の車が置けないなんてこともよくある話です。海が近ければ塩対策の設備が必要ですし、山が近ければ土砂崩れ対策が必要だったりします。
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実際に私が経験した費用の掛かる土地

今までたくさんのお客様の家づくりをお手伝いしてきました。その中でも難しかった土地をご紹介します。

①崖地
土地を買ったときに不動産屋さんからは「500万円」の造成費がかかります。とお客様は聞いていたそうです。ところが現地を見に行って建物を計画していると…2000万円の造成が必要でした。

②水道管
土地には水道が引き込まれていませんでした。ガスや電気もお金がかかることもありますが1番費用が掛かるのが「水道」です。
土地の目の前の道路に水道がある場合はそんなに費用は掛かりません。
過去に「前の道路に水道が来ていない+旗竿地」ということから、25m水道管を引っ張ったときに700万円かかりました。
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③RC造(コンクリート造)
RC造の建物が付いた土地を購入した方が、不動産屋さんから「解体費は200万円くらい」と言われたそうです。木造住宅でも200万円はかかります。RC造となると壊すのも大変、処分費も掛かります。最低でも500万円はすると思っていてください。
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1点知っていて欲しいことは、建築会社と不動産は別業種です。お隣さんのような存在ですが、必要な知識が違います。
上記の説明が間違っているからと言って、不動産屋さんは悪くありません。だって別業種ですもん。。。土地の知識はありますが「建物に必要な費用」は建築会社の分野です。

 

家づくり失敗しないためには?

見積もりをだれが作っているかがカギになります。「別の会社さんから営業さんからは2000万円で建てられるって聞いたんです」とよくご相談をいただきます。実際に土地の状況を見ないと正確な見積もりなんて作れません。
楽しくてついつい間取りや内装の話をしてしまいますがその前に、「この土地に建物を建てるには最低限どんな費用が掛かるか」を確認してから家づくりを始めましょう!

坪単価・土地評価シートダウンロード

弊社の建物の費用が分かる資料、設計士が実際に使っている土地評価シートを、簡単なアンケート入力後すぐに見れるのでお気軽にダウンロードしてください↓
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