大変お待たせしました！タイルの選び方！
いつも動画を見てくださっている方から「タイルの動画はありますか？」なんて質問が1番多かったと思います。
タイルの話は永遠に出来てしまうので、まずはキッチンに絞ってお話ししますね！
今回の内容は大きく分けて3つ。
目次
メリット・デメリット
まずメリットは…
何といってもおしゃれ！本当にこれだけです。笑
機能面に関しては他の商品たちに勝てません。
ではデメリットは？というと…
そもそもキッチンの壁は「タイル」もしくは「キッチンパネル」という選択肢がほとんどです。
キッチンメーカーさんの標準プランではキッチンパネルが入っていることが多いですが…
今回はキッチンパネルとの比較ではなくあくまでも「タイル」のデメリットをお話ししますね！
いつかキッチンパネル特集もやるかも。。。？
タイルのデメリット1つ目は
「汚れ・掃除のしやすさ」
キッチンは家の中でも1番汚れが発生する場所です。もし掃除のしやすさが最優先の方はタイルではない方が良いかもしれません。
タイルは目地（隙間を埋める材料）もありますし、タイルの表面はザラザラしたものも多いです。ですのでタイルを採用される方は汚れることを大前提にしておいてください！
特にマット仕上げは汚れがどんどん浸み込んでいってしまいますのでご注意を。
2つ目のデメリットは…
「割れ」
タイルは焼き物です。例えばキッチンの壁にお鍋を「ゴンッ」とぶつけてしまった場合、食器と同じなので割れることもあります。
割れてしまってもその割れてしまったタイルのみ交換することは可能です！実は問題はそこではありません。
タイルは洋服と一緒で毎年、新商品が出ますし、1年で販売終了なんてことがよくあります！もちろん定番の人気商品は何十年と販売していることもありますが種類はかなり少ないです。
ですので長いこと綺麗に使えて、毎日の掃除もしやすい方が良いという方はキッチンパネルも合わせてご検討ください！
見た目以外デメリットばかりじゃん！と思われてしまうかもしれませんがそんなこともありません。
お気に入りのタイルにしたからこそ…掃除も頑張れる！料理も毎日たのしい！なんてモチベーションアップにもなるので、見た目も機能性も満足のいく商品を一緒に見つけましょう！
これは本当に気を付けて
メリット・デメリットはなんとなく想像できる方も多いと思います！ですが問題はここからです！タイルはちょっと大変なことも多いのです！
カタログだけで決めないで！
タイルのカタログは分厚くて見てるだけでワクワクする方も多いのではないでしょうか♪そしてカタログに載っている写真は全部素敵に見えます。そーですよ。だってプロのカメラマンが撮っているんですもん！
カタログを見て素敵だ！じゃあこれにしよう！は絶対にやめてください！
私たちコーディネーターでもご提案する前にたくさんのサンプルをとって、その中の数種類をご提案に使います。サンプルをたくさんとっても良いものに出会えないことも多々あります。
内部建具の時にもお話ししていますが、「白」にもたくさんの白があります。つや、マット、色むら、凹凸など是非実物を見てからご採用ください。
インテリアに合っていますか？
タイルはそんなに大きくないのでなんとなく「雑貨」を選んでいるような感覚になります。小さな置物であれば移動は簡単ですが、タイルはそうはいきませんよね。笑
まずはカタログで好きなものを選びましょう！そしてご自宅のインテリアのテイストに合っているかな？と一歩下がって見てみてください♪
エコモにはコーディネーターがおりますので、インテリアに合わないものはご提案しないのでご安心ください！
失敗しない選び方
これは私がご提案でよく使う方法なのですが…美術館のような家にしたい！、建築家の作品のようなデザイン超重視！！！
ではなく！無理のないかっこよさを求める方は「形か色どちらかはシンプルな物」にするのがおすすめです。
下記のようなコラベルタイルや多角形のタイルは形に特徴があるので、色を入れるとインテリアの邪魔をしてしまう可能性があります。
コーディネーターとしてはこのようなタイルを使いこなすのが楽しみでもありますが…笑
色を入れた時は…
長方形や正方形のシンプルな形にすると合わせやすいです♪
これは余談ですが、最近「目地に色を入れる」というのも流行っていますよね！
あんまり派手にはしたくないけど遊び心が欲しい！という方はこのような選択もありだと思いますよ。
面積に気を付けて！
簡単な３Dを作ってきました！
こちらのようにオープンキッチンでタイルの貼る面積は少な目の場合と…
下記のように正面壁全てタイルなんてこともありますよね！
タイルを貼る面積は間取りにも影響があるので選択肢がない場合もあるのですが、面積に合った大きさのタイルを貼ることが大切です！
すごく極端な例を出しますね！手洗いスペースのように小さい面積に小さいタイルを貼るのは可愛いです。
ですが下記のように広い面積に小さいタイルを貼ると…ちょっと目がチカチカします。
もちろん、あえてこのようなデザインにすることもあります！おすすめは短辺が3ｃｍ以上あるものをご採用いただくのがいいと思います！
ボーダーのタイルも細すぎるとバランスが悪くなったりするのでご注意を。
小口・収まり・役物
聞いたことのない言葉ではないでしょうか？これは建築業界でよく使われる言葉です。
エコモでも特に気にしているポイントでもあります。小口というのはタイルの表面ではなく「側面」のことを指します。
なんでそんな所にこだわるの？と思いますよね笑
タイルを壁に貼るときに、一番端のタイルは切ることがほとんどです。小口（側面）が綺麗だと見た目の違和感がありません。
あとは小口がすごく見えてしまう間取りの時は、注意が必要です。これが…カタログには小口のことまで書いてないのでサンプルが必要なんですよ♪
収まりは総合的な言い方になってしまいますが…全体的に綺麗見えるかです。
目地が太すぎてもNG、どこから貼り始めるかでも見た目は全然変わってきます。お気に入りのタイルを見つけても貼り方が違えば失敗です。
エコモではこのような詳細な図面を書く部署があります。図面をどこまで書いているか確認するのも会社選びのポイントかもしれませんね！
役物というのは下記右側のような端っこ専門のタイルのことです。
全ての商品にあるわけではありません。数えたわけではありませんが、役物があるタイルは全体の10％くらいだと思います。
これを使うと端まで綺麗に施工できますが種類が少ないので、あったらラッキーくらいで良いと思いますよ！
おすすめメーカー
まずは名古屋モザイクさん。
建築の仕事をしていて知らない人はいないはず！ショールームなどもあるくらいとにかく種類が豊富です。
タイル探しを始めるとなったときは、まずこちらを見れば安心です！
続きまして…
ツールボックスさんとミラタップさん
流行りのタイルを多く扱ってくれているので、お客様からのご要望も多いですし、私からおすすめすることも多いです！
1点だけ注意なのはこちらの2社さんはタイル専門メーカーではありません。ですので商品の入れ替わりが早かったり、在庫数が少ない可能性があります。
最後にご紹介するのが…平田タイルさん！
個人的にも一番提案で使わせていただいているメーカーさんです。
平田タイルさんはタイルと洗面用品を販売されているメーカーさんです。
他社さんにはない、さりげないデザインや大胆なデザインどちらも展開されているのが特徴です。
私も自宅で「リライト」という商品を採用しました。こちらのタイルは大谷石の砕いたものが混ぜ込まれているので、遠くから見たら白いシンプルなタイルですが近くで見ると大谷石の小さなかけらがランダムに入っていて和モダンにはピッタリでした！
ただシート貼りではなく、1枚1枚分かれているので施工費はあがりますよ～笑
いかがでしたでしょうか？長くなってしまいましたが、皆さんのお役に少しでもなったら幸いです。
