お久しぶりです! 本設計の有村です!
今回は、少しマニアックな内容ですが、トラップ(シンク下の曲がった配管)についてブログをかかせていただきます。
そもそもトラップとは、排水の途中で水をためておく仕組みのことです。
たまった水がフタの役割をして、下水からイヤな臭いや害虫の逆流を防ぐ、大切な部材となります。
トラップにはいくつか種類がありますが、今回はecomoでもよく使う二つの「Sトラップ」と「Pトラップ」についてかいていきます!
Sトラップの特徴とメリット
写真のように、床に向かって排水するトラップはSトラップと呼びます!
メリット
・メンテナンス性が高い
配管が床下にあるため、点検口から比較的容易に清掃や修理が可能です。
・排水経路がシンプル
重力でまっすぐ床下に流す構造なので、詰まりにくい。
・施工しやすい
Pトラップの特徴とメリット
写真のように壁に向かって横に排水するトラップはPトラップといいます!
メリット
・デザイン性がいい
特に洗面台で、床をすっきり見せられるのでホテルやデザイン住宅でよく使われます。
・床の掃除をしやすい 等
注意点
・Sトラップに比べてメンテナンス性は劣ります。。
壁の中の配管が隠れるため、点検・修理のときは壁に点検口をつける場合が多いです。
・Pトラップで排水した後に真下へ配管を下ろすと、土台などの構造体に干渉してしまうため、取り付ける壁をふかす必要がでてきます。
どちらのトラップも“臭いを防ぐ”という基本の役割は同じですが、
設置場所やメンテナンス性・デザイン性を考えて選ぶことが大切です!
また、意匠的にトラップを見せたくない場合は、洗面台下に引き出し収納などを作るのをおすすめします!
ただ、引き出しの中は配管に干渉しないためにコの字型になってる場合が多いです!
普段はあまり気にしない部分になりますが、家づくりやリフォームの際には、ぜひ少し意識してみてください♩







