新築オーナー様宅 工事レポート ~タイル&羽目板~

皆様、こんにちは
基本設計の野﨑です。

今年も残り数か月、気づいたら秋の陽気で過ごし易くなりましたね。

そろそろ焚火のシーズン、とりあえずYoutubeの焚火動画を観て過ごしていますが
お誘い等あればお待ちしております。

さてさて今回のブログテーマ
今年の夏に施工した「オーナー様宅のリフォーム工事」でいきたいと思います。

設計管理として以前携わらせていただいた、新築オーナーK様のお家。
今年初めに内部タイル工事と羽目板工事の相談がしたいとのこと。
インテリアコーディネーターを交えて、素材の選定や貼り方の方向・施工範囲のヒアリングを行いました。

新築時の3Dデータを活用して、仕上がりイメージを確認していきます。

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施工前に完成形を確認できるのはお互いにとって安心感がありますよね。

ここで今回使用したタイルのご紹介

●キッチン

名古屋モザイク コットアムーリ(MRR-L9010)

名古屋モザイク コットアムーリ(MRR-L9510)


●洗面

名古屋モザイク ストリングスグラス(TCT-R2070)


タイルサンプルを取り寄せてご検討いただきました!
(タイル決めには奥様も相当悩まれましたね…!)

ではいざ工事

■ Day1:タイル貼り付け

まずは施工範囲の養生を行い、タイルの割付け・墨出しからスタート。
目地幅や水平ラインを細かく確認しながら、1枚1枚丁寧に貼り付けていきます

コンセントやスイッチ周りは、タイルを現場でカットし、ぴったりと納めていきます。
繊細な作業ですが、こうしたところが仕上がりを左右する大切なポイントです!

この日は貼り付けまでで終了。

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■ Day2:目地詰め〜仕上げ

翌日は目地材を詰めていく作業になります。
目地が入ると、空間全体の印象がグッと引き締まります。

奥様も満足のいく仕上がりになりました。
コンセントやリモコンの取り付けも元に戻し、仕上げの拭き上げをして、無事完了!

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■Day3:羽目板工事 レッドシダー貼り

リビング壁の一部にレッドシダーの羽目板貼りを施工しました。
「床から天井まで、1枚ものの板で貼りたい」というご主人からご要望をいただき長尺の材料を使用しました。

一般的には乱尺貼り(長さをランダムにする貼り方)が多い中、
あえて整った印象に仕上げることで、よりスタイリッシュな空間になりました

施工範囲の確認と墨出しを行い、いざ貼り付けスタート!

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レッドシダーといえば、豊かな木目と色の濃淡が特徴ですので
1枚ずつ表情を見ながら、バランスよく配置していきます。

窓まわりの納まりにもこだわり、同材で見切りを製作して木口を隠すなど、
細部まで丁寧に仕上げています。

そしていざ完成──

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レッドシダーが空間に深みを与え、海岸風のテイストがより洗練された印象に。

めちゃくちゃ良くないですか!?(語彙力…!)
というくらい、ご主人も大満足の仕上がりに!

これにて3日間の工事も無事完了。
今回の工事に携わり、奥様からいただいたお言葉がとても印象に残っており

「新築時は全体スケジュールの都合で、じっくり検討する時間がなかった。
でも、後工事なら自分のペースで納得いくまで決められるので、完成後の満足度がとても高いです。」

 

まさにその通りで、リフォームによる追加工事は
新築時にやり切れなかったこと、あとから気づいた「こうしたい」を
「必要なときに、必要な範囲だけ」
「じっくり選んで、自分らしい空間に仕上げられる」

というのが大きなメリットになります。

住まいをさらに居心地よく、もっと好きになれる場所になるよう
何か相談事がありましたら弊社スタッフに気軽にお声掛けください!

最後に今回の工事に携わってくれた
タイル職人 Fさん、大工のYさん、ありがとうございました!

ほなまた!

SトラップとPトラップの違い

お久しぶりです! 本設計の有村です!

 

今回は、少しマニアックな内容ですが、トラップ(シンク下の曲がった配管)についてブログをかかせていただきます。

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そもそもトラップとは、排水の途中で水をためておく仕組みのことです。

たまった水がフタの役割をして、下水からイヤな臭いや害虫の逆流を防ぐ、大切な部材となります。

トラップにはいくつか種類がありますが、今回はecomoでもよく使う二つの「Sトラップ」と「Pトラップ」についてかいていきます!

 

 

Sトラップの特徴とメリット

写真のように、床に向かって排水するトラップSトラップと呼びます!

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メリット

メンテナンス性が高い

配管が床下にあるため、点検口から比較的容易に清掃や修理が可能です。

排水経路がシンプル

重力でまっすぐ床下に流す構造なので、詰まりにくい。

・施工しやすい

 

Pトラップの特徴とメリット

写真のように壁に向かって横に排水するトラップPトラップといいます!

 

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メリット

デザイン性がいい

特に洗面台で、床をすっきり見せられるのでホテルやデザイン住宅でよく使われます。

床の掃除をしやすい 等

 

注意点

・Sトラップに比べてメンテナンス性は劣ります。。

壁の中の配管が隠れるため、点検・修理のときは壁に点検口をつける場合が多いです。

・Pトラップで排水した後に真下へ配管を下ろすと、土台などの構造体に干渉してしまうため、取り付ける壁をふかす必要がでてきます。

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どちらのトラップも“臭いを防ぐ”という基本の役割は同じですが、
設置場所やメンテナンス性・デザイン性を考えて選ぶことが大切です!

 

また、意匠的にトラップを見せたくない場合は、洗面台下に引き出し収納などを作るのをおすすめします!

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ただ、引き出しの中は配管に干渉しないためにコの字型になってる場合が多いです!

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普段はあまり気にしない部分になりますが、家づくりやリフォームの際には、ぜひ少し意識してみてください♩