むかえみちる家

料理を囲んで、会話がほどける家。ひとが集まるキッチンダイニング
Profile
「自分たちで気に入った街を選んで家を建てたい」という想いから、まずは友人の住む茅ヶ崎で戸建てを借りて暮らし始めたというY様。湘南の自然や街の雰囲気が気に入り、「ここに家を建てたい」という思いが、確信へと変わっていたそうです。

──ecomoに決めた理由を教えてください
モデルハウスをいくつも巡りましたが、どれもどこかしっくりこなくて。そんな中で出会ったのが、藤沢を拠点とするecomoさんでした。初めてその家に触れたとき、「こういう空気感のなかで暮らしたい」と直感的に思えました。
自然素材をふんだんに用いながら、風や光の流れを活かした設計。冷暖房に頼りすぎず、自然の力を受け入れるその思想が、自分たちの暮らしの感覚にすっとなじみました。単なるデザインの好みを超えて、価値観そのものに共鳴しました。

──印象に残ったことはありますか
家づくりの中で印象深かったのが、一枚板のダイニングテーブルの相談です。高価で手が届かないと思っていたのですが、現実的な提案をしてくれました。造作前には仮のテーブルでサイズ感を確認するなど、「使う人の目線」に立った対応に心を動かされました。

仕上げの段階でも妥協はなく、現場で塗装を行う様子や、最終チェックの際の細かな修正にも、空間を大切に仕上げようとする真摯な姿勢があらわれていました。私たちにとってecomoさんは、共に理想をかたちにしてくれる“パートナー”そのものでした。
──この家を建てるにあたり、実現したかったのはどんなことでしょうか
重視したのは、人が自然と集まりたくなる空間づくりです。広々としたダイニングキッチンはその象徴で、料理をしながらグラス片手に語り合える心地よい場となっています。

必要な収納はすべて造作で対応し、家具は住みながら整えていくスタイルにしました。“育てる家”という感覚が、日々の暮らしを豊かにしてくれます。
2階リビングを採用したのは、リゾートで泊まったヴィラの開放感が印象に残っていて、あの心地よさを再現したいと思ったからです。明るさと風通し意識し、自宅にいながら、非日常のような楽しさを感じられる空間となりました。


──住み心地はいかがですか?
入居後、家の中も外も、子どもたちの遊び場になりました。音を気にすることなく走り回り、海に出かければ何時間でも夢中で遊んでいる。週末ごとに出かけていた生活は一変し、今ではほとんど外出しなくなりました。訪ねてくる友人たちと過ごす時間が、何より楽しいです。


──お気に入りポイントはありますか?
キッチンと一体になった大きな造作カウンターは、家事動線を丁寧にシミュレーションしながら、細部までこだわり、食事や作業、会話など、多用途に応える暮らしの中心となりました。

キッチン脇のヌックのようなスペースは、暮らしの中で「ここにあったらいいな」と感じたことから生まれました。ソファよりも床に近い高さで、コーヒーやお酒を片手にくつろぐのにちょうどよく、家事の合間のひと休みにも心地よい場所となっています。
──ほかに気に入っているところはありますか?
造作のバスルームは、大きな窓から見えるバスコートの木々が、湯船に浸かる時間を特別なものに演出してくれます。以前は動画を見ながら入浴するのがリラックス方法だったのですが、いまは何も持ち込まず、ただゆっくりバスタブにつかるだけで十分にリフレッシュできています。
──最後に、メッセージなどありましたらお願いします
ecomoさんを人に紹介するとしたら「寄り添ってくれる会社」と表現したいです。 無理な要望にも否定から入るのではなく、「どうすれば実現できるか」を一緒に考えてくれる。そうした姿勢の積み重ねが、信頼へとつながりました。


Other CASE

~土間のある住まい~










































































































敷地条件を読み解きながら、外とのつながりと室内の心地よさをどう両立させるかを意識して設計を進めました。将来的に手前に建物が建つ可能性があることを想定し、開口部の位置や高さは慎重に検討。たとえば道路側の窓は視線を避けつつ自然光を採り込めるようスリット窓や高窓を選びました。玄関は奥まった位置にレイアウトし、来客時のプライバシーを守りながら、建物へと誘う静かなアプローチに。その動線にはごく緩やかなスロープを設けており、子どもから高齢の方まで安心して出入りできるよう配慮しています。
LDKはワンルームでありながら、キッチン・ダイニング・リビングそれぞれにゆとりを確保し、緩やかにゾーニング。空間に一体感と心地よい距離感が生まれるよう設計しています。とくに意識したのが、バルコニーとの関係性です。高さのある壁で囲んだ屋外空間は、外からの視線を遮りつつ、リビングと連続した開放感をもたらします。季節の風や光を室内に取り込みながら、暮らしの中に自然を感じられる場となるよう工夫しました。また、暮らし方の希望を丁寧に伺いながら、細かな造作も一つひとつ検討しています。
家族の使い勝手を何より大切にしながら、空間としての美しさや心地よさにも妥協しない設計を心がけました。