そろいみちる家

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ウッドデッキを囲む、やさしい家族のかたち

Profile

築70年の平屋と築40年の2階建てが連結したお住まいだったY様。家族構成の変化や、結露・カビのお悩みをきっかけに、住まいを建て替えることを決意されたそうです。

──この家を建てるにあたり、どのような点を重要視されましたか

敷地が広かったことや建て替え中の住まいの確保などの事情から、古い平屋だけを取り壊し、築40年の家は修復して残しつつ、空いた土地に新しく家を建てることにしました。明るく、親戚が集まりやすく、将来的に家族の誰かが車椅子で生活するようになっても安心して過ごせるようにしたいと希望していました。

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──ecomoに決めた理由を教えてください

家を「半分だけ壊す」という特殊な条件に対応できる柔軟な会社を探していました。ecomoさんの施工事例を見て、自分たちの暮らしがイメージできたことに好感を抱きました。家づくりの素材が厳選されていて、シンプルなデザインも好みに合っていました。 家の中の空気がきれいそう、風通しもよさそうだなと映像から感じたんです。

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実際に話を聞いた際もその印象は変わらず、複雑な条件にも前向きな対応が安心感につながりました。古い家の解体や、セットバックの必要がある敷地など不安も多かったのですが、すべてに『大丈夫ですよ』と即答してくれて、任せられると感じました。
さらに、提示された見積もりが想定内だったことも後押しとなり、迷いなく依頼を決めました。

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──お気に入りポイントはありますか?

キッチンの正面にあるウッドデッキです。調理をしながら家族の気配を感じたり、外での作業の様子を眺めたりと、キッチンに立つ時間がより心地よいひとときになっています。友だちや親戚が集まったときにも、話をしながら自然に作業ができるので、気も使わないし、手伝ってもらいやすくて、楽しい感じがしていいなと思います。

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室内とフラットにつながっているので、家族や友人とお茶を楽しんだり、子どもが外で遊んだり、時には静かに本を読んだりと、多目的に活躍するもうひとつのリビングのような空間となっています。四季の変化を感じながら、日常の中に自然とふれあえる心地よい場所です。

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ウッドデッキに寝転がって読書をしたり、おやつを食べたり、バーベキューもしてみたいなと思っています。

──ほかに気に入っているところはありますか?

高い勾配天井まで続く真っ白な漆喰の塗り壁が印象的で。このきれいな壁の前にテレビは置きたくないと思い、映像はプロジェクターで楽しむスタイルを選択しました。スクリーンはテレビボードの後ろに収納できるので、普段は余白のある静かな空間として過ごせます。

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設計士からひとこと

Y様の住まいでは、世代の異なるご家族が心地よく暮らすための「開放感」と「落ち着き」のバランスに特に配慮しました。家の中心にウッドデッキを設け、各室がゆるやかにつながる構成とすることで、光や風がめぐり、どこにいても家族の気配を感じられる住まいを目指しています。一方で、窓の高さや配置を工夫し、外からの視線を遮りながら庭の緑を切り取ることで、静かにくつろげる居場所も確保しました。吹抜けのあるリビングも、大らかな空間でありながら落ち着いて過ごせるよう、天井高や窓の取り方に配慮しています。また、キッチンを中心とした回遊動線、洗面と脱衣を分けた水まわり、廊下に設けた共有収納など、日々の暮らしやすさにもこだわりました。
将来のバリアフリーにも対応し、年齢や体調の変化にも寄り添える住まいです。日常の中で、何気ない時間がふと豊かに感じられるような、静かでやさしい住まいであってほしいと願っています。